Updated on May 08, 2005

サイト構築時に留意した点

デザイン

可読性を最優先

当サイトは、文章の読みやすさを重視してデザインされています。以下はその理由です。

コンテンツの多くは、文書の形をとっている

当サイト内にあるコンテンツのほとんどは、文書の形態で表現されています。伝えたいものを効果的に伝えるのが有効なデザインであるとの認識を持っているので、文章の読みやすさを重視するのは自明の理といえます。

閲覧者に負担をかけないため

閲覧者(利用者)が使用する際に、閲覧者に多大な負担をかけるようなデザインは、その時点でプロダクトデザインとして失格と考えます。閲覧者にとって快適な環境を提供するように努めるのがデザイナーに求められることだと思います。

ナビゲーション

意味のつながりがあるページのみを参照する

当サイトは、BBS以外の各ページに、そのページのサイト内での位置を明示するリンクのみを設けています。以下はその理由です。

閲覧者が迷子にならないようにするため

各ページに、ホームページと同様な、各コーナーへのリンクを設置することも可能ですが、意味のつながりがないページを参照するリンクを利用する閲覧者は少ないと考えられる上、大量のリンクをページ上に設置することは閲覧者(特に初めてアクセスする閲覧者)を混乱させる可能性が高いと考えられます(心理学的な論拠を求める方は、Magical number 7というキーワードで調べてください)。行き先が少なければ、道に迷う可能性も少ない、ということです。

メンテナンスを容易にするため

各ページに、ホームページと同様なリンクを設置すると、万が一主要なディレクトリ階層(ホームページからリンクされている階層)に変更があった場合に、全てのページのコードを変更する必要が出てきます。ファイル数が二、三十の場合なら対応もできますが、ファイル数が百に近づくと、それもなかなか骨の折れる作業になります。当サイトの作成者はそれほど気が長い方ではないので、この事態はできれば避けたいのです。

技術的な点

可能な限り仕様に適合したコーディングをする

当サイト内の各ページは、XHTML1.0 Strictの仕様に準拠しています。別に仕様に準拠しなくても実害がない場合もありますが、当サイトは仕様準拠を重要視して記述されています。以下はその理由です。

より多くの環境で、正常に表示される可能性が高くなる

ブラウザその他、HTML文書を処理するソフトウェアであるところのUser Agent(以下単純にUser Agentと記述)は、仕様に準拠した文書を正常に処理することが求められます。つまり、仕様に準拠しておけば、User Agentの種類を問わず、正常に表示されるはずです。これをさらに言い換えると、仕様に準拠して正常に表示されない場合は、その責めをUser Agentに転嫁できる、ということでもあるのですが…。

検索サイトに、正確に情報を伝えられる

ロボット型検索サイトは、ページのマークアップから、ページの内容を推し量り、点数化しようとします。見出し内の単語や、タイトル内の単語は重要視されます。仕様に準拠したコーディングをすることによって、ロボット検索からのリンクをたどってアクセスしてくる訪問者の期待している内容と、実際のページ内容が合致する可能性が高くなります。

将来における情報の再利用性

仕様に準拠したコードを記述することによって、将来的に、ページの内容が別の利用方法をされる場合(データベースなど)の再利用効率が高くなります。具体的には、再利用するプログラムを書くときのエラー処理を少なくすることができます。

可能な限り閲覧環境に依存しないレイアウトにする

当サイト内の各ページは、Cascading Style Sheetによってレイアウトを定義してあります。レイアウトを定義する際、値の絶対指定を可能な限り使わないようにしました。以下はその理由です。

より多くの環境で、見やすい表示になる可能性が高くなる

文書作成者が、閲覧者がどのような閲覧環境を用いてアクセスしてくるかを完全に把握することは、事実上不可能です。つまり、閲覧者が使用しているUser Agentの種類も特定できませんし、もし視覚系ブラウザ(Internet Explorerなど)を利用していたとしても、どのバージョンを利用しているか、画面解像度はどのくらいか、などと未知数なことはたくさんあります。レイアウトを定義する際に利用する数値を、絶対指定ではなく相対指定(パーセンテージやemなど)すれば、閲覧者それぞれの環境に合わせたレイアウトで表示されることになります。

閲覧者に選択の余地を持たせる

文書作成者がフォントのサイズを絶対指定してしまうと、閲覧者は各自にとって快適な閲覧環境を得られない場合があります。例えば文書作成者が本文のフォントサイズを10ptに指定してしまうと、視力の低い閲覧者に無理を強いることになってしまうかもしれません。閲覧者にとって快適な環境を、閲覧者自身が選択できるようにするべきとの見地から、当サイトではフォントサイズは全て相対指定してあります。

サイト構成

意味のあるディレクトリ(フォルダ)名を付ける

当サイトのディレクトリ名は、ディレクトリ名から中に入っているファイルの内容が推測できるように、またファイルのアドレスからサイトの構成が推測できるように命名されています。以下はその理由です。

他サイトから来た閲覧者のため

検索エンジンからのリンクや、他サイトからのリンクをたどって、サイト内のある文書にアクセスしてきた閲覧者は、そのサイト内の他のファイルにアクセスしたいと思った場合に、サイト内のどこに行けば他のファイルにアクセスできるのかを把握する必要があります。その手段としてはナビゲーションリンクなどもありますが、アドレス欄に表示されている文書のアドレスもそのような用途に利用できる可能性があります。例えば閲覧者が当サイトの「『無断リンク禁止』考」という文書に、検索エンジンからのリンクをたどってアクセスしてきたとします。そのファイルのアドレスはhttp://www.ppmz.com/essays/aoba/aoba_008.htmですので、閲覧者はアドレスのppmz.com以降を削除することによって、当サイトのホームページにアクセスできるであろうことを推測することができます。また、閲覧者はこのアドレスから、現在閲覧している文書がサイト内でどのように分類されているのかを推測することができます。

当サイトにリンクしようとする文書作成者のため

意味のある文字列は、意味のない文字列より覚えやすいことは周知の事実です。各ファイルのアドレスが意味を持つことによって、各ファイルのアドレスが覚えやすくなります。これは、当サイト内のファイルを参照しようとする方の負担を軽減することに繋がります。

アクセス性

さまざまな環境からのアクセスを想定

当サイトは、閲覧者が多種多様な方法で当サイトにアクセスすることを想定して構築されています。以下はその例です。

さまざまな画面サイズのコンピュータからのアクセスを想定

多種多様な画面解像度のディスプレイで正しく表示できるように留意してデザインされています。ただし、携帯電話からのアクセスは確認する方法がないため、正確に表示されるかどうか不明です(まともに表示されるはずですが)。

非日本語環境からのアクセスも想定

非日本語環境からでもコンテンツにアクセスできるよう、当サイト内のHTMLファイルは、文字コードにUTF-8を採用しています。 charsetをきちんと指定していれば大抵の場合は問題なく表示されるはずなので、EUCも使っています。

あとがき

この文書は、あくまでも当ウェブサイトの管理人(Pju)が、当ウェブサイトを構築する際に留意した点を記述したものです。この文書によって、他のサイト運営者様、デザイナー様他を非難する意図はないことを明らかにしておきます。

この文書に含まれる内容に、明白な誤りがあった場合は、webmaster@ppmz.comまでご一報くださると助かります。

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